石田陽子(岩手県立大学 看護学部), 小山奈都子, 武田利明:日本看護技術学会誌(1349-5429)4巻2号 Page38-41(2005.11)

Abstract
ビンカアルカロイド系抗癌剤が血管外に漏出した際の対処方法として勧められている温罨法の作用について明らかにすることを目的に,ラットによる実験を行った.その結果,ビンカアルカロイド系抗癌剤の漏出に伴い発生した皮膚障害は,漏出直後ではなく,数日をおいて出現することが分かった.また,当実験では,ビンカアルカロイド系抗癌剤の漏出後,温罨法を施行したラットの皮膚に,潰瘍形成という重篤な障害を認めた.