EBNに基づく必要性
最初に以下のスライドをご覧ください。
看護技術には、すでにエビデンスが得られている確かな技術と、裏付けはないものの経験的に有用であると思われているものが混在しています。後者に分類される看護技術の中には、実は好ましくないもの、あるいは多少害があるものも少なからず含まれています。このような根拠のないケアであっても、実施している場合があり、このような現状からエビデンスに基づく看護(以下EBN)が求められてきました。
しかし、エビデンスを知っていることがすなわち、エビデンスに基づく看護実践を行うことと同じではありません。EBNに実践していくには、利用可能な最善のエビデンスを選択できることが重要になります。
では、最善のエビデンスを選択するにはどうしたら良いでしょうか?
それには、まず患者さんのニーズが最優先になります。同じ内容の看護ケアであっても、患者さんによって、その患者に適したかたちで看護ケアを選択しなくてはなりません。これはエビデンスであっても同じことが言えます。
さらに、これまでの看護ケアや臨床現場の経験だけでなく、自身が培ってきた看護技術や専門の知識により最善のエビデンスを選択できます。その上で看護論文や参考書等で獲得した情報を自分に合ったかたちで咀嚼し、看護実践に取り込むことがより効果的で効率的になっていきます。
わかりやすく図にすると以下のようになります。
このようなサイクルにより、看護ケアが成り立っています。
図を文章にして、解説すると以下のようになります。
<例>
看護師Aさんが臨床現場において、患者であるBさんにケアを施す際に「Bさんは~~だから、もっと良いケアはないだろうか…?」と考え、患者さんの状況や臨床判断から、Bさんにとって最善と成り得るエビデンスをBさんの思いや保健医療サービスの考えも組みとり選択し、施す。…etc.
「最後にEBNがなぜ必要なのか自分の言葉で練習してみよう!」
どうでしたか?うまく説明できましたか?うまく説明できない場合は、ページの上まで戻りましょう!