薬液が漏れたときに使用しているリバノール湿布の有効性について、実験的に検討してみました。実験動物を用いて、臨床と同様の点滴漏れの病変を実験的に再現して評価・検討しました。方法ですが、抗がん剤であるアドリアシン(協和発酵)と漏れたときに皮膚傷害を伴うセルシン(武田製薬)をラットの皮下組織に漏らして病変を作製しました。その病変にリバノール湿布を施し、血液検査と病理検査を行いました。その結果、リバノール湿布単体での有効性は認められませんでした。つまり、点滴漏れにリバノール湿布は効果がないことがわかりました。詳しい研究内容は「日本看護技術学会誌,3(1),58~65,2004」に記載されています。

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